組み込み系エンジニアに必要なスキルには、多岐にわたる分野が含まれますが、その核心は「物と会話できる技術」です。
組み込み系エンジニアは、日常生活を支える様々な機器やシステムに、命を吹き込む役割を担います。
これには、家電製品から自動車、工場のロボットまで、私たちの身の回りにある多くの「もの」が含まれます。
基本となるのは、プログラミング能力です。
具体的には、C言語やC++などの言語でのコーディングが求められることが多いです。
これらの言語を用いて、機器に「何をどう動かすか」を細かく指示していきます。
しかし、ただプログラムが書けるだけでは不十分です。
組み込み系エンジニアは、そのプログラムが実際に機器内でどのように動作するかを、正確に理解し、予測する能力も必要とされます。
また、電子工学の知識が不可欠です。
機器の動作をコントロールするためには、その機器がどのように構成されているか、どのような原理で動いているかを知る必要があります。
これには、電子回路やマイクロコントローラの理解が含まれます。
この知識をもとに、機器に最適なプログラミングを行うことが求められます。
問題解決能力も極めて重要です。
組み込みシステムは、予期せぬ状況に直面することが少なくありません。
たとえば、機器の動作が遅れたり、予期せぬ動作をしたりする場合、組み込み系エンジニアはその原因を迅速に特定し、適切な解決策を導き出さなければなりません。
そのためには、論理的思考能力と忍耐力が不可欠です。
このように、組み込み系エンジニアの仕事は多岐にわたり、常に新しい技術の習得が求められます。